ネステの持続可能性

 生物多様性の損失は、今後10年間、地球規模で最も深刻なリスクのひとつです。私たちの地球とビジネスが繁栄し、強靭であるためには、健全な生態系を回復し保護することが前提条件になります。私たちは、生物多様性［新しい生物多様性のセクションへのリンク］にプラスの影響を与え、2040年までに自然を大切にするバリューチェーンを実現する、つまりプラスの影響がマイナスの影響に勝るという生物多様性ビジョンを持っています。また、2025年以降、新たな活動からは生物多様性に全体でプラスの影響（ネット・ポジティブ・インパクト）を創出し、2035年までにすべての継続的な活動から生物多様性の正味損失をなくすこと（ノー・ネット・ロス）を目指しています。

私たちは、サプライチェーンにおける森林破壊を防止し、当社のすべてのサプライヤーに同じことを求め、業界のサプライチェーンにおける透明性を率先して進めることに取り組みます。
 

地球環境の課題に対して行動する一方で、私たちは自らの社会的役割も認識しています。自社の事業内だけでなく、バリューチェーン全体を通じて人々に影響を及ぼしているのです。2030年までに、誰もが尊厳をもって働ける、より公平で包括的なバリューチェーンを創出することが私たちの大きな目標です。2030年人権に対する目標では、責任ある雇用、生活賃金、子どもの権利、不平等の4つの分野が優先的に取り組むべき課題になっています。
 

 私たちのビジョンは、安全で健全な職場環境、公正な労働慣行、そしてサプライチェーン全体で取り組みを強化することです。責任ある倫理的なビジネスを実現するには、私たち自身の行動だけでなく、私たちの持続可能性基準に取り組むビジネスパートナーとの関係構築にもかかっています：
私たちは、ネステ・サプライヤー行動規範を遵守し、クラス最高の苦情処理プロセスを持つことを、サプライヤーやその他のビジネスパートナー全員に求めます。
私たちは、持続可能な原材料の多様化と利用可能性の向上を推進するため、人権、生物多様性、気候変動に関する目標をサプライヤーの重要な基準としています。

持続可能性のために高い基準を設定することによって、私たちの成長、そして「子どもたちのために、より健康的な地球を創出する」という目的が可能になります。私たちは、ステークホルダーからの持続可能性への期待の高まりに注意を払い続け、業績とビジョンを確実に前進させるよう努めています。同時に、私たちは、誰も単独でこれを行うことはできず、疑問に答えが出ていないことも、ソリューションを開発すべき必要があることも認識しています。しかし、パートナーと協力すれば、どれも手の届かないものではないと私たちは信じています。